休職8日目
前日夜、ようやく旦那に、いまどんなふうにしんどい、みたいなことを話せた。
ちょっとすっきり。
今日は午後から、車で20分くらいのところにある国立公園に家族で行きました。
レンタサイクルで施設内を回った。
足漕ぎボートで池を回遊したり、息子がどろんこ遊びやトランポリンに夢中になるのを眺めたりした。
風はそこそこ強かったけど、爽やかな気候で、ウグイスの鳴き声なんかも聞こえて心地よかった。
ベンチで横に座る旦那が、時々まどろんでいるのを感じる。
自分も呼応するように、ゆったりとした腹式呼吸になっているのに気付く。
これが癒されるって感覚なんだなと、しみじみ思った。
ネモフィラの花畑が満開で、圧倒された。
夕飯は、旦那が拵えてくれた。
豚バラ大根、野菜だらけの味噌汁、もやしのナムル、切り干し大根の煮物を炊き込んだご飯。
息子もよく食べた。本当に、野菜をよく食べるようになった。
ーーー
今回、業務量について、上司にもっと早く打ち明けて話せたら良かったな、というのが反省としてある。
「このペースで回すのは無理。根本的に業務内容を見直したいです。」
って、あくまで事務的なニュアンスで自分の限界を伝えることもできたはず。
でもそれができなかったのは私の中での境界線の認識が不明瞭だったから。
求められる水準に間に合わないのは、個人内の欠点か、もっと現実的な限界だったのか、考えすらしていなかった。
日頃から、もっと自分のことをモニタリングできていればよかった。
例えば、記録のクオリティを落とすにしても、そもそもその記録にかける熱量を数値化できてないわけです。もう最後の方は回らないから全部口頭報告だった。
職員間連携にしても、情報収集だけでなく、職員のカウンセリングニーズ、コンサルテーションニーズにもこたえていきたいと、効率度外視していたところがあるんです。
クライアントの対応にしても、必要性があって求められれば、断ることはできませんでした。
だから、各業務に割く時間的精神的リソースを自分でコントロールできなかった。
後回しにできるものを後に回したら、その宿題を消化する時間ももちろん確保しなくちゃいけないの。
でもそれが難しいくらい、急ぎの対応がとっても多かった。
記録のクオリティ云々以前に、最近朝のメールチェックと面接の進捗入力以外にパソコンいじれてなかったよね。手元はいつも雑然としていた。
でも全部自分が未熟だからだと思っていた。
未熟だから、なんとかしなきゃと思いながら、気付いたら転覆していた。
上司のことは特別、信頼している。これは本音。
こう言ったら失礼かもしれないけど、他部署の上下関係以上に、確かな繋がりの感覚だと思う。
2年半、たくさん叱られて、悔しくて泣いたし、そんなの理不尽だと思ったことはいくつもある。
でもそれ以上に、温かで心強いやりとりを重ねてもらった。
守られていると感じるし、丁寧に育ててもらっているし、困った時に道を指し示してくれる。
厳しいけど人一倍に親身なこの人が、私の上司であることが、どれだけ心強いことか。
この厳しい人の右腕にでもなれたら、なんて憧れもしていた。今もそう。
「心配しないで、安心してまかせてください。必要なことはちゃんと相談できますよ。」って、そんな立ち位置でいたかった。
だからこそ、ストレスっていう個人内の問題を打ち明けづらかったのかもしれない。
そもそもストレスなんて、かかって当たり前の現場だから、心理職がそれで崩れるなんてありえない。日頃のセルフケアも専門職としての制御もままなっていない。
医者の不養生、易者身の上知らず、ミイラ取りがミイラなんて、ね。
そんな、なさけない話はできなかった。
私と上司の関係性は明確だ。心理職として専門性を発揮させるための、チームとしての関係。師弟関係のような近しさもある。
その限定的で近しい関係性の中では、常に建設的で前向きな相談事しか持ちかけてはならない気がしていた。
もし個人内の悩み事を打ち明けて、その場は共感的な素振りで受け取ってもらえたとしても、裏で「情けない」と一蹴され軽蔑されていたとしたら、たぶん立ち直れない。
なのに今は、とにかく私だけを責めてくれとも感じている。
今、上司は「ここまでできない子だったんだなあ。」と、改めて思っているんだろう。
それはそれで、つらいけど。
きっと責任感の強い上司のことだから、ご自身に対しても否定的な感覚をもたれているかもしれない。
「もっと早く気付いてやれていれば」とか、そういう類いの思い。
私に対しての苛立ちと、ご自身への苛立ちが、行ったり来たりして余計に疲れているかもしれない。
ただでさえウルトラ多忙マンなのにな。
(わかんないけど。実際は「あのくそブス死ね!」って気持ちが100%かもしれないけど。)
なんかしら、思いを練り上げて伝えたいけど、
そんな面倒なやりとりは社会人としてのマナー違反かな。
もっと言葉が上手だったらいいのに。